令和2年度(公社)砂防学会研究発表会
「愛知大会」

- 会場
- 愛知県産業労働センター
- 発表者
- 山本賢一郎
- 期間
- 2020/5/19 ~ 5/21
警戒避難体制強化のための現地観測機器の有効性について
令和元年台風第19号は、現地観測システム「サキモリ」(雨量計・水位計)を試験設置した栃木県大田原市須賀川地区(押川流域)を含む関東地方、甲信・東北地方などに大雨をもたらした。幸い当地区では土砂災害や河川洪水氾濫等大きな災害にはならなかった。前年12月に実施した「サキモリ」活用に向けた防災学習会に引き続き、台風通過後の令和元年11月に2回目の学習会を開催したところ、地区の防災リーダー(組長3名,防災担当1名)が「サキモリ」を活用していたことが判明した。そこで、台風19号時の活用実態を整理し、気象庁と「サキモリ」観測値の比較検証を踏まえ、観測値の見易さの観点から住民自らが自宅周辺の観測値を確認できる効果を明らかにしたのでこれを報告する。